起業する時多くの方が活用する日本政策金融公庫 の
「創業融資」
創業融資ですから会社経営する中で使えるのは一度きり。
一度きりのチャンスなので確実ゲットしておきたいです。
この創業融資の申し込みをする時、
必ず抑えておいて欲しいポイントを3つご紹介します。
➊どうしてこの事業をするのか?
これはズバリご自身の過去の履歴や歴史の事です。
今までの仕事経験とはゼンゼン違う分野に
チャレンジするのは創業融資審査では
著しく不利になります。
例えば元プロスポーツ選手が全くの畑違いの
飲食業を始めるケースがそれに該当します。
海外でプロスポーツ選手を目指したが夢は叶わず。
そこの国での自炊生活を活かして●●の家庭料理という
コンセプトで飲食店開業を目指したが経験の未熟さを指摘されてNG。
あるいは相撲部屋に入門して芽が出ず力士を辞めて
ちゃんこ屋さん開業目指すもコレも経験の浅さを
指摘されてNGと言ったケース等。
飲食店は参入が容易な分その人の経験値はよく見られます。
更に今までとは全く畑違いの業界でやっていく経緯と
更にそれを今後続ける強い覚悟はあるのか?と言う点は非常に重要です。
直接的に「覚悟はあるのですか?」とは質問されないけど
面接なかで何故前職を辞めたのか?と言う経緯は
詳しくヒアリングされる点です。
❷自己資金をどうして貯めたか?
起業するにあたり自分でコツコツ貯めたものか?
過去の通帳コピーを要求されるのはそのため。
「見せ金」がばれると即アウト!
*見せ金とは知人等から一時的にお金を借りて
資本金があるように見せてすぐに返すようなお金の事です。
親などの親類から寸借した。
(ただ親の支援を自己資金と見做す場合もある)
クレジットのキャッシング等でお金を作った等もNG。
融資審査する人の基本的考え方は
お金を計画的に貯める事が出来ない=長期的な返済もできない。
なのです。
➌どうやって返済するのか?
要するに創業にあたっての事業計画の事です。
事業計画の中身には
●創業に必要な総額とそれに対する自己資金と借入の割合
(自己資金の割合は高い方がより有利ですが全体の3割~5割が目安です。
言い方を変えれば自己資金の2倍~3倍程度が創業融資額の目安となります。)
●売上の根拠
お客単価と見込み客数を数字で示す。
●経費の根拠
最低限商品やサービスの原価率と固定費を抑える。
上記の3点が抑えられれば
大まかな損益の予測を立てることができます。
★損益予測をする際にありがちなシクジリ
最終利益を出す為に安易に事業計画の中で代表者の報酬をゼロにすること。
審査する側は報酬ゼロでどうやって生活するのですか?となる。
代表者の報酬をゼロにする場合は相応の根拠建てが必要になります。
【創業融資を申し込む際のまとめ】
いきなり専門家に頼むのではなくてまずは
ご自身でこの3つを良く考えてみるのが良いです。
- 自分の過去の経歴を良く見直し、
どうしてその仕事するのかを200~300字の文章でまとめてみる。
- 貯めた自己資金と融資希望額から投資金額を見積もってみる。
- 原価率と固定費から損益計画を考えてみる。
創業融資の際にはまず上記①~③をまずご自身でやられた後に
専門家にセカンドオピニオンをもらうのが一番よいかと。
面倒なので・・良く解からないから・・・
そんな理由でお金を払って全て丸投げ!
が創業融資でもっともNGな事かもしれません。
面倒でもまずご自身で上記の事にチャレンジしてみて
くださいね!
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