資金繰り 資金調達 銀行との付き合い方

黒字決算なのに銀行がいい返事をしてくれないのは見切りが出来ていないから。

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黒字決算なのに銀行がいい返事をしてくれないのは見切りが出来ていないから。

夜仕事帰りにスーパーで見かけるモノ

下の写真は夜遅くスーパーで何か買って帰ろうとすると
良く見かける

見切り品です!

これはすごく得した気分音譜音譜になりますね。
ご存じのように、この見切り品とは廃棄するくらいなら


損を覚悟で即売ってしまえ!!(現金化)

そんな考え方です。
図で示すとこんな感じです。

上記の図で見てお分かりのように理屈は簡単。
仕入れ値を割り込んでも売ります!そんな考え方です。

但し商品を見切る際はその商品全体で
儲けが出てないと商売は成り立ちません。

銀行が会社を見る時の視点とは?

銀行は会社のBSを見る際のちょっとした視点があります。
それは少し難しい言葉を使うと

資産査定とか資産デューデリといいます。

会社の決算書上の資産の数字は必ずその資産を
購入した価格で記載されます。(これを簿価といいます)

銀行は上記の見切り商品の要領でその商品が
今いくらなら即売れるか?を見極めます。(これを時価と言います)

その際の問題は実態資産が上記図のように
帳簿上の価格(簿価)を下回る場合です。
(上記図では赤く示した損が出た場合です。)

この損の合計が資本利益の額を上回ると
実質債務超過といわれ要注意とされます!

逆に損じゃなくて合計したら「益」が出た!
これは銀行的な見方をすると資金の調達余力が
決算書上の数字以上のありと判断します。(含み益がある)

具体的に損が出るケースは

  • 商品の売れ残りや長期の未回収金
  • 傷んだ商品
  • 高値で買った不動産や株が下落しているケース

反対に益が出るケース

  • ずっと昔から所有している土地
  • 希少価値のある商品
  • 株価が上昇した株式

と言ったモノ。



少し勘が鋭いかたは上記の見切り品のように
簡単に見切らずに帳簿上に購入時の時の価格で
商品がある事にしておけば

決算上は損を出さずに済む!!
そうひらめくひらめき電球ひらめき電球はずです。

しかし現実はそう甘くはありません。
銀行は会社の決算書を数字を表面通りには
鵜呑みしていません。

それとなく確認の質問を社長に投げかけています。
うまく黒字決算にしたつもりでも頭隠して尻隠さずで
銀行はお見通しだったりします。

要は表面上黒字でもきちんと社長自身が会社の
BSの実態を把握できているか?

こういった事を銀行は見ている訳です。
銀行から融資を引き出そうと黒字決算にしたのに
銀行はいい回答してくれない!

それは社長が会社の資産の実態をきちんと見切れていない!

というのが原因だったりします。

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