個人版のBS
資金繰りの基本は貸借対照表(BS)です。
資金繰りを見る時のポイントを個人に例えてみます。
個人の例
- マイホームとマイカー所有
- クレジットカードを所有
- マイカーローンあり
- 住宅ローンあり
こんなごく普通のサラリーマンです。
この一般的なサラリーマンの状況を
貸借対照表で表すと以下の通り
- 流動資産☛現金と預金通帳の残高
- 固定資産☛マイカー(自動車)と自宅(土地と建物)
上記二つを合計したのが総資産です。
次に負債と資本・利益の部分
- 流動負債☛クレジットカード
- 長期負債☛マイカーローンと住宅ローン
- 資本と利益☛その人のゆとり
ですね。
これを健全な状態と危ない状態の2つのパターンで
個人版のBS(貸借対照表)の図で表すとこうなる!
左が健全な状態
右が危ない状態です。
危なくなる状況を見分けるポイント2つ!
図 ①の部分
資産の合計より負債の合計が大きい!
負債の超過部分を毎年の給料でカバーできないと
資金繰りが厳しくなります。
図 ②の部分
自動車ローン(大体5年位??)とクレジットの残高が
現金+通帳残高+自動車の資産合計残高を上回っていて
自宅の資産部分まで食い込んでいる。
これどういう意味かといえば自宅購入の
一部資金を自動車ローンで賄っているのと
同じという事。
平たく言えば本来住宅ローン30年位で
返済するのを年で返済しようとしているのと同じ!
更に資金繰りが悪化すると
クレジットの残高が現金・預金の残高を
上回ってきます。
資金繰りが悪くなる兆候のBSは法人も個人も同じ
個人も法人も資金繰りが苦しくなるときの
貸借対照表の変化の動きは全く同じです。
短い負債が増えて固定資産のバランス部分に
食い込んでくる。図で表すとこんな感じ
☟
社長さんへ
数字で今どれくらいお金にゆとりがあるのか?
逆に今どれくらいお金が不足しているのか?
これを知らずして経営判断できますか?
従業員に給料を払っていけますか?
資金繰り判断はBSの推移に注意する!
資金繰り判断は損益計算書の
黒字赤字を見るだけでは判断できません。
今の会社の資金繰りの状況について
是非BSの数字の変化に注意してくださいね。
コチラのブログも是非どうぞ!
資金繰り道場 別館