認知症の母
今日はいつもブログ内容から少し違うネタで書きます。
私の母は今年で87歳になります。2年前位から認知症の
症状が酷くなり私の事がわからない状態になりました
そんな母が今年4月あたりに体調を崩して病院に入院しました。
血液検査の結果から状態はなかなり芳しくない様子。
医師からは手術をする選択肢もあると説明を受けましたが
高齢でもあるので手術は避けました。
芳しくない状態が続き医師からは相応の覚悟と準備が
必要との説明をうけました。
余命宣告とターミナルケア
入院してある程度の治療していただいたのですが
このまま入院生活続けるよりは施設に戻って
生活した方が良いのでは?
というい事で退院して施設に戻る事になりました。
退院の際に医師からは余命についてのお話を受けました。
施設に戻ってからは所謂
「ターミナルケア」
のステージです。
人には必ず寿命があるのである意味必然なのですが
残された時間をどう接するか?
というのはなかなか難しい問題です。
一番はすぐ傍で接してあげるのが良いのですが
私のように親元を離れて生活している場合は
とても厳しいのが現実です。
更に今はコロナのご時世で直接の面談は
極端に制限されます。
傍にいて言葉を交わせない遠隔地の介護。
いつも傍にいて直接会えないならどうする?
そこで考え付いたのが
「手紙を書く事」
退院してから何通か母宛てに手紙を書きました。
手紙といっても長々とした改まった
文章ではなくて写真をプリントしてそこに
一言二言の言葉を添えただけのものです。
実家の引き継いだ糠床の事とか・・・
昔親に買って貰った剣道の防具をまだ使ってますとか・・・
両親がやっていた焼き鳥屋の徳利を家で使ってますとか・・
焼き鳥屋で出していた串焼きの真似しましたとか・・・
正直他人様にはどうでもいいような
我が家の人間しかわからん超内輪のネタばかりです。笑
日常のたわいもない会話が奇跡を呼び込む
施設の人のお話によれば認知がかなり進行している
にも拘わらず母はこの手紙を読んで(見て)
凄く喜んでくれているらしく
病院に入院して施設に戻るまで殆ど言葉を
発しなかったのが自分から少し言葉を発するようなり
状態も改善傾向になりました。
私は医者でも介護の専門家ではないけれど今の母には
どんなに素晴らしい治療・薬・ケアよりも
家族だけのありきたりな
平凡な会話が一番効果あるのでは?
と思いました。
遠隔地に住む親の介護はイロイロと大変です。
ただ大変だからと言って特別なモノをしょい込む
必要は普段どうりの振る舞いが大事ないのかな・・
と思ったりもします。
人生にも必ず期限がある。その期限を迎える心の備え。
人の命には必ず期限があります。
考え方にもよりますが突然その期限を迎えるよりも
予めその期限が分っているほうが心の準備が出来るとも言えます。
あくまで私なりのターミナルケアでの母との接し方ですが
リアルには会えないので手紙を通じて出来る限り
普段と同じような接し方をしよう。
今の母の様子を見るにれが一番幸せそうに見えるので
そう心に決めております。
4月に母の状態が悪いと連絡受けたとき
母の日のカーネーションまでもつだろうか?
正直そんな事が頭をよぎりました。
ただ最後だからこそ普段接しよう。
そんな事を強く思いました。
傍で話し掛けるのが難しいなら
恐らく私の場合は言葉で母に話し掛けるよりも
こんな平凡な手紙を書いた方が気持ちが伝わると思うのです。
更に今はまだコロナ禍にあって直接の面談は厳しい
制限が掛かります。
傍に居て言葉を掛けるのが難しいなら
アナログの手紙を書くという手があります。
これは私なりのやり方ですが同じような境遇の方の
ご参考になればと幸いです。
PS:今日から7月です。
7月9日は母の87回目の誕生日です。
普段どうりの言葉で祝福したいと思います。