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給料の差し押さえで注意する事

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給料の差し押さえで注意する事

債務名義とは?

*債務名義とは
裁判所や公証人が作成する強制的にお金を回収できる文書の事

その債権回収で債務名義を取って相手にめぼしい資産が無い時に
差し押さえるのが

お給料札束

毎月払われるお給料だから確実に回収できそうだけど
実は結構なハードルあせるあせるがある。
大きな会社に勤めているような勤め人なら大丈夫なんですが

例えば給料を現金札束で日払いで受け取っているような方の給料を
差し押さえをするとその会社から該当する社員は雇っていません。
と回答がある。

つまりその会社の言い分は給料じゃなく日雇い個人への仕事の外注。
雇用している社員じゃなくて個人の外注先。
雇用関係ではないので支払うお給料はありません!という事

それならば外注先としての売掛債権を差し押さえ!
という事で差し押さえ!とすると今度は現在売掛債権はございません!
とくる。('◇')ゞ

実質社員のように見えて給料を差し押さえ出来ない理由

実質的に社員の如く扱いお金を払っているのになんでこんな事になるか?

その理由とは

①その会社としては外注先として人員確保したいのでその人の味方になる。
②その会社がその人に金を貸し付けてその職場でがんじがらめにしている。
 他所の債権回収なんで後回し。

ケースとして多いのは圧倒的に②ですね。
明らかに脱法の超ブラック企業です。
しかも支払いは銀行口座を通さずにすべて現金払い!

債権者と会社がグルのケースがある!

債権者とその債権者が属する会社がグル!の場合は相当に始末が悪い。
回収金額にもよりますが結果裁判やるしかない訳で裁判費用やら時間を考えたら
放置(早々に見切る)が合理的という判断になるわけです。

相手はその辺を見越して対応してくるのでお互いのまともな交渉はまず無理。
(確信犯的な人ですね。)
これは裁判やら交渉で自分の言い分を100%認められても結局回収ができない典型例です。

お金の回収は相手の事を良く知る!

債務名義取るときは相手の事をよく見極めておかないと
上記の如くホント厳しいです。(-_-;)

仮に自分が回収される側に立ったとして考えてみて欲しいのですが
差し押さえ出来る資産があったり自分の会社に差し押さえ通知が来て
本当に困るなら債務名義を取られるまえに何らかのネゴをするはずです。

債務名義がスンナリ取れる時の留意点

相手が100%コチラの言い分をスンナリのんで債務名義を取れるという事は
上記のように取れるのなんて何もないよ!と言っているのと同じです。

債務名義がスンナリ取れる時はお金の回収はホボ無理!
そんな前提で考える位の気持ちの準備が必要です。

コチラのブログも是非どうぞ!
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