![](https://shikinguri-dojo.com/wp-content/uploads/2020/08/cb7b5e742bfe120eddb50b65d58b425e-300x300.png)
銀行から融資を受ける時どんな事を注意したらいいのでしょうか?
![](https://shikinguri-dojo.com/wp-content/uploads/2022/08/21e62c79e70488b36ebd70e07cafdde5-300x247.png)
設備資金は会社経営にとっては重要な経営判断です。
運転資金以上に資金計画をしっかり考える必要があります。
設備資金の資金使途はには
工場・店舗・設備・車両・重機等投資の対象は様々です。
このような設備投資の際の経営判断で
必ず出てくる会計上の言葉があります。
それが
減価償却
という言葉!!ではこの減価償却という言葉
減価償却とは何ぞや??
減価償却とは
一体どんな意味があるの??
お分かりでしょうか?
よく耳にするのが現金の支出を
伴わない経費という説明。
なんだか理解しにくいです。
そこでググってみると
ウキペディアには減価償却は
このように記載されています。
以下引用
企業会計に関する購入費用の認識と計算の
方法のひとつである。
長期間にわたって使用される固定資産の取得
に要した支出を、その資産が使用できる期間に
わたって費用配分する手続きである。
引用終わり。
小難しい言葉でわかりにくいです。
減価償却の考え方を平たく説明すると
(あくまで考え方です。)
何かに投資したら、
●●年で元を取りたいと思う。
では毎年どれくらいのペースで
回収すればいいのか?
その目安が減価償却。
そして減価償却の効果
現金の支出がない経費である
減価償却費を損益計算書に
計上することにより
投資した現金 を回収する!
そんな効果があります。
設備投資では減価償却費をしっかり把握することは
現金(キャッシュ)の管理に直結する大事なことであります。
貸借対照表で見ると減価償却がわかり易い
ではその減価償却費は会社の決算書上にどのような形で
現れるのか?事例を使って順を追って説明します。
資本金50と借入50で商売をスタート
借入については50を5年で返済の約束です。
スタート直後の貸借対照表は以下の通り
![](https://shikinguri-dojo.com/wp-content/uploads/2020/08/20200825-1.jpg)
勢いよくスタートしたのはいいのですが
事情があって1年間は仕事が何もできませんでした。
(説明の都合上税金・利息・経費は考慮しない事とします。)
そうすると1年間仕事をせずに
借入の返済しかしておりませんので
*50を5年返済の約束ですから借入10返済
貸借対照表は以下の通りになります。
![](https://shikinguri-dojo.com/wp-content/uploads/2020/08/20200825-2.jpg)
仕事は何もしてませんから損益はゼロです。
ただ借りたお金は返さないといけませんので
現金▲10で借入も▲10
流石にコレはやばい('◇')ゞと感じて商売の為に
手元の現金50を使って車50を購入しました。
そのときの貸借対照表は以下の通りです。
![](https://shikinguri-dojo.com/wp-content/uploads/2020/08/20200825-3.jpg)
車50については
5年で元を取る予定にしています。
車に投資した50を5年で元を取る訳ですから
減価償却費は@10/年です。
車を購入して奮起して仕事をしましたが
仕事だけの損益はトントンつまりゼロでした。
その場合の貸借対照表は以下のようになります。
![](https://shikinguri-dojo.com/wp-content/uploads/2020/08/20200825-4.jpg)
仕事上の損益はゼロであっても
現金支出を伴わない経費である
減価償却費が損益計算書に
10計上されるので利益は▲10
同時に資産の車50について
同額10減価つまりつまりマイナスする。
上記図を見て頂くとわかると思いますがこの損益▲10は
利益部分には影響を及ぼしますが
現金の増減には影響を及ぼしません。
単純な事例ですが決算書上には
減価償却費というのはこのような形で現れます。
世の中の会社では大きな設備を購入(投資)
する時は全額自己資金というのは稀です。
例えば新規店舗を出す場合には
多くは自己資金+借入となります。
ですから減価償却費と借入返済は
非常に密接な関係があります。
お金の増減要因は減価償却と返済期間の関係にある!
上記事例をそのまま引用して
車50全額を借入50で購入したとします。
さらに2つの購入パターンを図で説明してみます。
![](https://shikinguri-dojo.com/wp-content/uploads/2020/08/20200825-5.jpg)
①は返済期間10年
②は返済期間5年
キャッシュの余裕という面だけで見れば
どちらにゆとりがあるかは一目瞭然です。
借入返済期間が長いパターン①ですね。
②の場合は会社の
現金が早く減る分を利益でカバー
できるのであれば問題はありません。
①と②どちらのケースが
良いのか悪いのかではなくて
会社の商売の性質や設備投資の
内容によって良し悪しの判断は違ってきます。
設備投資の判断は数字が命!
問題は減価償却の意味合いも曖昧なまま
大きな設備投資の経営判断してもよのか?
という事です。
設備投資というのは概して
大きな借入を伴うものです。
自分の直観のみ頼って大きな借入を
する事だけは避けてほしいと思います。
設備投資を考えるのであれば
・減価償却の意味
・総投資額
・設備内容と償却期間
・設備維持管理費
・自己資金の割合
・借入金額
・借入の返済期間
・再投資(設備リニューアル)時期
・リニューアル時期の当初借入の残高
・売上と儲けの見込み(回収見込み)
こんな点はしっかりと考えておく必要があります。
![](https://shikinguri-dojo.com/wp-content/uploads/2022/08/21e62c79e70488b36ebd70e07cafdde5-300x247.png)
冒頭の質問の店舗の設備投資であれば
必ず数年後にリニューアルの投資が必要になります。
返済期間の設定はどれくらいが妥当なのか?
リニューアルする際には当初の借り入れがどれくらい残るのか?
そのあたりが融資審査のポイントになります。
社長さんの長期的な視点がとても大事ですね。
コチラもよろしくお願いします。