決算書を見る順番には作法がある?
皆さん決算書を見る時どんな順番で見ますか?
完成した決算書をめくって
売上
当期利益
こんな順番でしょうか?決算書の見方について
厳格なルールがあるわけなく基本自由なのですが
私のお勧めする決算書の見方の順番をご紹介します。
まず何処から見るのか?
決算書を開くとまずあるのがBS・貸借対照表です。
まず最初にあるわけなのでまずココから見るのがお勧めです。
BSを眺めてまず見るのはココ
赤い枠の部分
☟
この期に利益がどの程度出たのか?あるいは損が出たのか?
今までどれ位の利益(あるいは損)の積み重ねがあるのか?
この確認ですね。
次にコチラ同じく赤い部分
資産の状況の確認
資産の状況で注意すべき点はとは?
前とか仮の付く勘定科目をチェック。
現金残高(預金ではない)も要注意。残高があれば良しではなくて
商売に応じた残高があるのか?現金商売でもないのに現金が多いのは
要改善のシグナルです。
繰延資産や投資関係も要チェック。
長年にわたり放置されている勘定かも。
ついでに資産の残高とその内訳内容も良く確認しましょう。
棚卸し作業をしっかりやっている会社さんならその重要性を
理解できると思います。
次にコチラの赤い部分
お金をどんな感じで調達しているのか?
未払金や社長からの借り入れ金
ここでも仮や前の付く勘定科目は見るべきポイント。
特に前受金や仮受金と現金のバランスはよく見て下さい。
BSをこの順番で見たら現状の会社の
資金繰り状況は大凡掴めます。
コレを見た後にページをめくると
損益計算書・PLが出てきます。
BSを見たあとにPL・損益計算書を見ると良い
見るべきポイントは総売上から
スタートして上から順番に
赤い部分
☟
同じ利益でも5種類ある!
赤丸印の5種類の利益
何処の段階でどんな感じで利益を出しているのか?の確認。
ココを確認すると利益の要因がわかる。
売上が少ないのか?
それとも無駄な原価や経費が多いのか?
はたまた今期だけの特殊要因があるのか?
が大凡見えてくる。
原価明細があればその後原価の内容も確認。
決算書を時系列でみるとお金の流れが良く解かる
そしてその次に前期の決算書更に前々期の決算書
と各勘定科目を時系列で比較して数字の整合性や
要因を確認すると会社のお金の流れはホボ掴めます。
ポイントは勘定科目残高を時系列で比較する事。
私の決算書の見方の作法
まず
BS・貸借対照表を見る事
そこをまず見て次にPL・損益計算書と言う流れです。
お金の流れを見るのにPL・損益計算書だけでは絶対に足りません!
BS脳的決算書の見方を是非試してみて下さいね。
ご参考ブログ
コチラのブログも是非どうぞ!
資金繰り道場 別館