■銀行の融資審査の3つポイント
銀行の融資審査の基本は
- 資金使途(何使うのか?)
- 返済(どうやって返済するのか?)
- 見返り(担保)
の3つと言われております。
敢えてもう一つを言えば
「銀行の収益性」
だった訳ですがこれからは様相が違ってきています。
■SX・EGSとはなんぞや??
SX
という言葉を聞いたことがありますか?
最近DXと並んでよく出てくる言葉です。
SX
とは
SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)
の事。
トランスフォーメーションをXとするのは
英語圏では「Trans」:変貌変革を「X」と書く慣習があるため。
「Trans」には「~を横切る」という意味があり同義語の
「Cross」を略す際に使われる「X」を使っている。
意味がめんどくさい・・・(~_~;)
SXの意味は
企業の稼ぐ力のサステナビリティ(持続)
社会のサスティナビリティ(持続)
この双方を両立する為に企業変革をする事です。
さらにサスティナビリティ(持続)で重要視されるのがESGの視点
ESGとは?
環境・社会・ガバナンスの頭文字をとったもので
気候変動・労働問題などの社会課題を踏まえて
長期的な成長のために
- Environment(環境)
- Social(社会)
- Governance(企業統治)
を意識すべし!という事です。
これからの企業活動では上記のような視点での変革を求められる重要な
ポイントであります。
少し抽象的でわかりにくいので具体例をあげると
これからの事業活動は単に儲かればいいのではなくて
例えば
- 温室効果ガス排出削減に寄与するような事業活動とか
- 将来の食料や天然資源の枯渇を改善するような事業活動とか
- 将来の高齢化に対応するような事業活動とか
このような視点で企業活動をやっていきましょう!
という事です。
■これからの融資のポイントとは?(こんな不動産融資が有ればいいのに・・)
私の身近な不動産で言えば昨今の木材の高騰や資材の高騰や
不足を踏まえたら新築住宅よりも既にある中古住宅市場を
活性化して優良な住宅供給をしましょう!
と言ったような考え方が有っても良い訳です。
そのための住宅の性能検査制度や維持管理システムを
充実させて担保価値を維持するビジネスモデルを確立して
新築に準じたローンの返済期間が設定出来れば
市場活性化につながる可能性も十分にあるはずです。
(あくまでこれは私の私案ですがね・・)
このような社会の持続性(サスティナビリティ)に
寄与するような事業に対する融資を
サスティナビリティリンクローン
と呼んでおりこれから銀行がもっとも力を
いれていこうしている業務領域です。
■これからの融資のポイントは? 【社会の役に立っている?】
という事は冒頭紹介した融資審査の3つもポイントに
もう一つ加わるとしたら
- 資金使途
- 返済
- 見返り(担保)
のほかに
その事業が社会の持続可能性に寄与出来ているか?
が重要なポイントとなると言えますね。
もっとシンプルいえば今行っている事業は
単に儲かるだけじゃなくて
社会の役に立つ事業なのか?
こう言った点がとても重要になってくる!
と言えますね。
横文字ばかりで非常に判りにくいですが
この辺はよく勉強でしてキャッチアップしておかなければいけません。
更に何より大事なのは自分のやっている事業が
社会の役に立っているか?
を考える必要アリですね。