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キャッシュフローの「超」基本

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キャッシュフローの「超」基本

お金の流れ(キャッシュフロー)は何処を見るか?

今日は銀行が会社のお金の流れの見方を
簡単な事例を用いて説明してみたいと思います。

お金の流れを見る時は
貸借対照表を中心に見るのですが

まず貸借対照表を大きく6つの塊に分類。

その6つの塊とは

さらにその貸借対照表の右側と左側に分けます。

右側はお金の調達

①資本・利益
②長期(1年超)負債
③流動(短期)(1年以内)負債

①はお金を返済する必要はありません。
②③はお金を返さないといけませんが

②は長い期間で③は短期間でお金を
返す必要アリです。

②の代表的なモノは銀行借入や社債
③の代表的なモノは買掛金

短期と長期の違いは1年以内か1年超
になります。

左側は調達したお金が何に使われているか?
つまり運用と考えます。

④固定資産

代表的なモノは土地、建物、自動車など

⑤流動資産
代表的なモノは現金、売掛金、商品、材料など

⑥投資その他
代表的なモノは株式等の有価証券

一般的な商売の流れとは?

お金を調達する

お金を運用する(例 商品を仕入れる等)

お金を回収する。(売った商品が現金化される)
の繰り返しになります。

もし仮に1カ月後に代金を支払う約束で
商品を仕入れた。

仕入れた商品は売れたが代金回収は2か月後
となったらどうでしょうか?

売れて利益(黒字)は確保できても
現金が無いので資金繰りは行き詰まりますね。
銀行が会社のお金の流れを見るポイントは実は
ココなのです。ひらめき電球ひらめき電球

仮に下のような貸借対照表の
会社があるとします。

2期分の貸借対照表を
比較して見ているわけですが

見方のポイントはひらめき電球

前期迄であれば長期負債で流動資産を
カバー出来ていたのですが当期になって
流動負債で固定資産の部分の一部を
カバーしているといる状態になった。

(上図の☞部分の事)

という変化です。

この貸借対照表の動きの変化から
イロイロと予測できるのは

  • 不良在庫が増えた?
  • 売掛金の未収?
  • 見切りの在庫処分?
  • 長期借入が短期借入に振り替わった?
  • 短期の負債が増えた

等々とイロイロと予測できます。

融資審査は利益以上にお金の流れを重視している

銀行はこのような視点で
お金の流れを利益と同じぐらい重視しています。

銀行側が見る会社の信用度合は社長さんが
この辺りを透明性をもって説明できるか?

上記事例でいえば

  • どうして流動負債の割合が増えたのか?
  • それは一過性のモノかそれもと恒常的なモノか?
  • 今後その状況はどう変わるのか?
  • またはどのようにして変えようとしてるのか?

この辺りがとても重要な説明ポイントになるかなと。

利益だけ見ていてはお金の流れは決して理解できません。
上記のような見方で是非自社のお金の流れを理解して
キャッシュフロー経営を実践してくださいね!

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