八十二銀行と長野銀行の経営統合
本日のブログは取り留めのない雑感です。
先日のニュースで気になったのは
長野県の長野銀行と八十二銀行の経営統合
銀行業界では今後このようなニュースは
頻繁に起こるであろうと容易に予測できるのだが
一瞬疑問が発生。
地銀の経営統合で予想される事
長野県の普通銀行は長野銀行と八十二銀行の2行しかない。
この二行が合併すると懸念されるのは合併後の県内での
融資シェアが圧倒的になる事。
要するに独占状態で融資先に対して優越的な地位が
圧倒的になるのでは?という事。
ニュースを見るとその辺は金融庁も
かなり注視しているようではあるみたい。
独占禁止法の特例
補足ですが2020年11月に同一地域の地方銀行同士の合併に
「独占禁止法」を適用しない特例法が施行されました。
法律の名前は
「地域における一般乗合旅客自動車運送事業及び
銀行業に係る基盤的なサービスの提供の維持を
図るための私的独占の禁止及び公正取引の確保に
関する法律の特例に関する法律」
長っ・・・・
銀行だけではなくバス事業も対象になるみたいね。
このような地方銀行の経営統合の事案はこれから
長野県だけじゃなくて日本全国で起きてくることです。
銀行も乗り合いバス等も地域の重要な社会インフラなので
無くなってしまうと困るというのがこのようなこの法律が
成立した趣旨かと。
地銀経営統合が進むと今後どうなるか?
上記経営統合のニュースを見てその地域の優越的地位が
圧倒的になるのでは?と思ったがもう少し深く考えてみた。
例えば
冒頭の長野銀行と八十二銀行が経営統合して
地域で圧倒的な融資シェアを占めるようになったとしたら
どうだろうか?
これからの時代は
そこがダメならネット銀行からお金借りる!
という動き出来てくるのでは?
或いは自前でクラウドファンディングでお金調達するとかね。
ただまだネット銀行で法人融資に対応しているところは
余り聞かないけど最近ネット銀行のHP見たら法人口座を
開設しましょう!の宣伝がとても目立ちます。
これはネット銀行が法人取引を意識し始めた証拠です。
既に個人取引では明らかにネット銀行が優勢
個人取引ではもうすでにその傾向は顕著ですからね。
いまやお金の引き出しは銀行ATMよりもコンビニATMの方が遥かに便利。
振込手数料やATMの引き出し手数料は回数制限はあるけど無料だし。
これからは地域の銀行に口座を持つメリットは徐々に
低下していくでは?と思われます。
今後の地銀の行く末
私見ではありますがこれから多くの地方銀行はネット銀行に
業務領域を著しく侵食され吸収される。
更に現在大手と言われるメガバンクは一部のホールセール業務を
除いてはネット銀行化が加速する。
依然と古き良き銀行の姿を存続させるのはごく狭い地域の
信金や信組になる。
そんな気が致します。
繰り返しになりますがこれはあくまで勝手な私見で
ありますのでご容赦の程を。
現役銀行員向け 10月の予定決まりました。
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