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【与信管理の基本】アピールだけじゃ通用しない!

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【与信管理の基本】アピールだけじゃ通用しない!

サッカーではVAR(ビデオアシスタントレフリー)導入されている

今年はW杯サッカーイヤーであります。
サッカーでは前回大会からレフリー判定に

VAR (ビデオ・アシスタント・レフェリー)

が導入されました。現場の主審・副審だけではなくて
遠隔テレビからビデオカメラでプレーをジャッジして判定の
手助けをするというモノです。
その結果、サッカーではよく見られる

審判の目目を欺くような演技(シュミレーション)を
防ぎ公正な判定ができるようになるという訳です。

公正な判断には当事者ではなくて客観的な視点による判断が有効

ところで話は変わり会社のビジネス上の話ですが、
売掛金が未収になったり回収不能になった事ありますか?

サービスや商品を提供したけど代金が回収できないケースです。
入金の催促するも社長がどこにいるかもわからない。

事務所には誰にもいない・・
私もそんなお困りのケースで相談を受ける事がよくあります。
こういった債権回収の場合は基本

お金のないところからは回収できない!!

というのが鉄則。

そしてどうしてもお金を回収できない!
場合どうするかといえば

その売掛債権を「損金」に計上をするわけですが

単純に回収できずに損しました!!

とサッカーのように
アピールするだけじゃダメなんですね。

売掛金の損金計上にも客観的な
判断が必要なのです。

損金にしたい時の判定基準は?

では売掛金を損金に計上する際の
税務上の判断基準は何か?といえば

チョット小難しい言葉ですが

3つあります。

1.法律上の貸倒  

破産とか清算の類で法律的に相手さんが倒産しました。


2. 事実上の貸倒  

社長が長期行方不明等
(証明のやり方がりますのでご注意)

 
3. 形式上の貸倒

取り立て費用コストに満たないような債権額の場合で
備忘価格(字の如く忘れないために1円とするケース)
を残して損金計上する。

この3つです。

詳しく書くときりがないのですが
回収できません!!だから損金です!と
アピールしてもと容易には税務署は
認めてくれませんよ!という事です。

ビデオ映像の如く証拠が必要!与信管理の重要性

売掛金をどしても回収できない場合は
客観的な判断ができる記録や証明が
必ず必要だという事です。

もっとも未収が発生しないのが

一番なのですが、世の中そんなに甘くない訳です。

そんな時に備えで皆さん準備は出来ていますか?

顧問税理士さんをはじめとしていろんな専門家と相談して

日頃から準備(与信管理)をしておく必要ありますよ。

回収できなくなって困った!
そんな時ただ自分本位のアピールだけじゃ
誰も認めてくれませんからね。

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